【1月4日 Xinhua News】中国の小型無人機(ドローン)大手、大疆創新科技(DJI)はこのほど、2016年に立ち上げた傘下のスマート運転事業ブランド「大疆車載(DJIオートモーティブ)」の人員が既に千人近くに達していることを明らかにした。

 大疆車載はスマート運転システムと関連コア部品の開発、生産、販売などを手掛ける。昨年4月にはスマート運転ソリューションやコア部品などを初めて公開した。障害物検知や測位など多くの分野で研究を重ね、20年末までにスマート運転と関連分野で千件以上の特許を取得。こうした強みを生かして提携パートナーと共に多くの事業を展開するとともに、人員の拡充も急速に進めている。

 中国自動車大手の上海汽車集団傘下で米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)などが出資する上汽通用五菱汽車(SGMW)が近く大疆車載のスマート運転ソリューションを搭載する車両の量産を始め、市場に投入する計画を示しているほか、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の中国現地法人、大衆汽車集団(中国)も大疆車載と組んで、先進運転支援システム(ADAS)の開発を進めている。

 大疆車載の市場責任者、謝闐地(Xie Tiandi)氏は、現在開発している「レベル2」の自動運転技術について「より高いレベルの自動運転につながる鍵になる」と説明。「自動運転に関する法律・規則やインフラの整備が進めば、当社の自動運転技術はレベル3、レベル4へとグレードアップすることが可能になる」と話している。(c)Xinhua News/AFPBB News