【12月31日 AFP】スーダンで30日、軍政に抗議するデモ隊に対し治安部隊が発砲し、4人が死亡した。医療関係者が明らかにした。治安当局は抗議行動に備え、橋の封鎖や通信遮断の措置を取っていたが、各地で開かれたデモには数万人が参加した。

 同国では10月、軍事クーデターが発生。以降2か月以上にわたり、軍政に反対する民主派が街頭デモを行っている。民主化運動に参加する医師会によると、デモ関連の暴力でこれまでに少なくとも52人が死亡した。

 医師会によれば、ナイル川(Nile River)を挟んで首都ハルツームの対岸にあるオムドゥルマン(Omdurman)ではこの日、治安部隊が実弾を発射し、デモ隊4人が死亡、数十人が負傷。医師会は、軍事政権側が救急車の到着を妨げていることから、医師たちに対してオムドゥルマンの病院に来るよう呼び掛けた。

 国内外に通じる電話回線は当局により遮断されているため、医師会の要請は在外スーダン人を通してソーシャルメディアに投稿された。世界のインターネット接続状況を監視する英団体ネットブロックス(NetBlocks)によると、モバイルネット回線も切断されている。(c)AFP