【12月30日 AFP】オーストラリア・シドニーで来月1日に開幕するテニスの国別対抗戦ATPカップ(ATP Cup 2022)の主催者は29日、男子世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が欠場すると発表した。ATPカップは全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)の前哨戦。欠場により、タイトル防衛を懸けた全豪出場に暗雲が垂れ込めている。

 9度の全豪オープン優勝を誇るジョコビッチは、来月17日メルボルンパーク(Melbourne Park)で開幕する2022年大会で優勝すれば、史上最多の四大大会(グランドスラム)21勝を果たすこととなる。だがオーストラリア入国にはチームも含めて新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける必要があり、ジョコビッチは接種の有無の公表を拒否していることから、現地入りをめぐり臆測が飛び交っている。

 ジョコビッチは以前、ワクチン接種義務化への反対を表明。父親のスルジャン(Srdjan Djokovic)さんは11月末、ジョコビッチはおそらく全豪に出ないとの見解を示し、主催者が提示した出場条件を「脅迫」と批判していた。

 ジョコビッチは全豪オープンのエントリーリストに名を連ねているが、欠場の可能性は残されている。今回欠場となったATPカップでも当初、エントリーリストには入っていた。(c)AFP