【12月30日 CGTN Japanese】 2021年は間もなく終わりますが、中国南京林業大学経済管理学部の3年生、張リューリュー(リューは「氵」に劉)さんが動画「2021 21歳の私」でこの一年を記録した、筋萎縮性側索硬化症(中国語名:漸凍症)の母親に付き添い、世話をする姿に多くのネットユーザーが心を打たれています。

 リューリューさんの母親は2020年の初めに筋萎縮性側索硬化症と診断され、父親は仕事であまり家にいないため、家にいる限りは母親の世話をするのがリューリューさんの日課になりました。

 リューリューさんは子どもの頃母親が自分を世話してくれたように、毎日母親に服を着せ、ご飯を作り、母親を病院に送り、母親の体をマッサージします。母親の病状が日に日に重くなるのを目にして、彼はとても苦しんでいました。母親が筋萎縮性側索硬化症と診断された2020年初め、冬休みで家に帰っていた当時、彼は体重64キロでしたが、休みを終えて学校に戻るときには56キロに減り、髪には白いものが目立つようになっていました。

 今年初め、母親の病状はますますひどくなりました。冬休みで家に帰ったリューリューさんは、祖母から母の世話をする役割を引き継ぎました。服を着せたり、歯磨きや洗顔、トイレの世話など、何もかも骨が折れるものでしたが、母親といっしょにいるすべての時間は、彼にとってとても大切なものでした。 学校が始まった後、彼は母の言葉をしっかりと心に刻み、日々精一杯生きています。「母が病気になってから、自分が一番変わった点は行動力がついたことだ。命の尊さを感じ、今までのように時間と人生を無駄にしたくない」とリューリューさんは言います。(c)CGTN Japanese/AFPBB News