【12月29日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は29日、来年1月に行われる全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)でいわゆる「ビッグ3」が不在であれば「大惨事」だと話し、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)には出場してほしいと訴えた。

 ジョコビッチとナダル、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)のビッグ3は、全員が四大大会(グランドスラム)で20勝を挙げており、男子テニスを長年支配している。

 フェデラーは膝の手術からの回復途中であるため、すでに欠場が決まっており、ナダルは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性となり、出場は不透明となっている。

 ジョコビッチは全豪オープンにエントリーしてはいるが、新型コロナのワクチンを接種したかを明確にしておらず、出場に疑問が生じている。

 それでもキリオスは、テニス界にはまだ3人が必要だと考えている。キリオスはメルボルンのエイジ(Age)紙に対して、「コロナ関連のノバクの状況や、彼が出場するために何が必要かは分からない」とした上で、「彼にはいいクリスマスを過ごしていてほしいし、このスポーツをできるだけ長く続けてほしいと思っている。前にも言った通り、フェデラーとナダル、ジョコビッチは(プレーすることが)必要だと思う」と話した。

「3人が誰も出なかったら大惨事だ。ファンやテニスを楽しんでいる人にとって完全なる大惨事だ」

「もちろん、成功を収め、インパクトを残したい若手にとっては絶好のチャンスになる。それでも全体としては、彼らにはこのスポーツの一部であってもらう必要がある」

 新シーズンのグランドスラム初戦である全豪オープンは、メルボルンパーク(Melbourne Park)で1月17日に開幕する。(c)AFP