【12月29日 AFP】湾岸諸国で新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、カタールの主要医療機関は27日、同ウイルスに対応する全職員の休暇を保留すると発表した。

 湾岸協力会議(GCC)に加盟するカタール、バーレーン、クウェート、オマーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)の6か国では、新規感染者がここ数か月で最多となっている。

 AFPが確認した内部メモによると、カタールの国立ハマド医療法人(HMC)は27日、最近の感染者増加を受けて、「対応に当たる医療職・事務職の承認済みの休暇と今後の休暇申請をすべて保留とする苦渋の決断を下した」と通達した。

 この決定は即時に適用され、追って通知があるまで有効となる。所定時間外の労働に対しては残業代が支払われる。

 カタールの新型ウイルス感染者は累計24万8000人以上で、うち616人が死亡した。27日には5月以来最多となる343人の新規感染者が確認された。GCC6か国では、累計250万人以上が感染、うち1万9000人以上が死亡した。(c)AFP