【12月28日 AFP】米バージニア州リッチモンド(Richmond)で27日、南北戦争(American Civil War)の南軍司令官ロバート・E・リー(Robert E. Lee)将軍像の台座の下から、130年前に埋められたとされる銅製の箱が見つかった。この場所で見つかった2個目のタイムカプセルとみられる。

 ラルフ・ノーサム(Ralph Northam)知事はツイッター(Twitter)に、箱の写真を添えて「見つけた!」と投稿。「おそらくみんなが探していたタイムカプセルだろう」

 1887年の新聞記事によると、リー将軍像の台座の下に埋められたタイムカプセルには、ボタンや銃弾、南部連合(Confederate States of America)の通貨、地図、暗殺されたエーブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)大統領のひつぎに入った遺体の希少な写真などが入っている。

 ノーサム氏は「専門家は、硬貨や本、ボタンに加え、南北戦争の銃弾も入っている可能性があると考えている」とつづった。

 同じ場所からは靴箱ほどの大きさの箱も見つかっていた。しかし、中身は本3冊と布封筒入りの写真1枚、硬貨1枚で、本と写真は湿気でよれていた。1887年の記事に書かれたタイムカプセルでないのは明らかだった。

 像の建立に携わった作業員の誰かが後世に残した記念品とみられる。

 米国では最近、奴隷制を支持する南部連合にまつわる記念碑の撤去が相次いでいる。1861~1865年に南部連合の首都が置かれたリッチモンドのリー将軍像は今年9月に撤去された。(c)AFP