【12月27日 Xinhua News】中国のIT大手、騰訊控股(テンセント、Tencent)は23日、電子商取引(EC)大手、京東集団(JDドットコム)の保有株のうち約86・4%に当たる約4億6千万株を特別中間配当として分配する計画を発表した。

 テンセントは条件を満たした自社株主に保有株21株当たりJDドットコム株1株を割り当てる。配当実施後のJDドットコム株の保有比率は17・0%から2・3%に下がり、筆頭株主から外れる。劉熾平(マーティン・ラウ)総裁はJDドットコムの取締役を退任する。

 配当実施後もJDドットコムの戦略的協力パートナーであることに変わりはなく、同社の将来に高い期待を寄せており、両社のウィンウィンの業務関係にも影響しないと説明。今のところ同社株をこれ以上減らす計画はないとしている。

 テンセントは成長が見込まれるスタートアップ企業に投資するこれまでの方針は続ける。最近はGPU(画像処理装置)チップの開発を手掛ける摩爾線程智能科技(北京)の総額20億元(1元=約18元)のシリーズAラウンドに参加したほか、人工知能(AI)半導体のスタートアップ企業、上海燧原科技にも出資している。

 テンセントは2014年にJDドットコムへの投資を始め、8年近くの間、同社のモバイルインターネットへの転換や上場の成功を見届けてきた。(c)Xinhua News/AFPBB News