【12月26日 AFP】インドネシアの伝統的な影絵人形劇の影絵師インドラ・スロインゲノ(Indra Suroinggeno)さんは今年、新型コロナウイルス流行の影響で公演がほとんどなくなったことから、クリスマスに向けイエス・キリスト(Jesus Christ)の誕生を題材にした劇を地元向けに上演することにした。

 以前はクリスマスになると教会でのみ、キリストを題材とした劇を上演していた。しかし、「パンデミック(世界的な大流行)により公演がほぼなくなったため、伝統を守るため共同体内で劇を続けている」とスロインゲノさんは語る。

 スロインゲノさんの劇団はクリスマス前、キリストや聖母マリア(Virgin Mary)、ヨセフ(Joseph)の影絵を使い、キリストの受難の物語などを子どもたちに紹介した。聖書などを基に自分たちで解釈しているという。

 ジャワ(Java)島の影絵はヒンズー教と関連している。スロインゲノさんの影絵は、同国が他の宗教に寛容なことを示している。(c)AFP