【12月25日 AFP】スペイン警察は、酒や豚の脚の生ハムと一緒にハシシやコカインが入ったクリスマスバスケットが当たるくじを販売したとして、スペイン人とアルゼンチン人の2人組を麻薬密売容疑で逮捕したと発表した。

 21日の警察発表によると、東部ムルシア(Murcia)で2人が運営していたとされる麻薬の取引所を捜査した際、「ナルコ(麻薬)バスケット」が当たるくじが見つかった。2人が逮捕された日時は明らかにされていない。

 取引所の壁には、クリスマスと来年1月6日の公現祭(スペインの祝日)に行う予定だったくじ引きの顧客リストが張られていた。バスケットの中身は「コカイン、ハシシ、たばこ、現金、8キロ分の生ハム」だった。

 壁のメモによると、くじは1枚当たり、クリスマス抽せんのものが5ユーロ(約650円)、公現祭抽せんのものが10ユーロ(約1300円)だった。

 警察は大麻草165本と栽培用のハロゲンランプ33個の他、「さまざまな量に小分けされたコカインとハシシ」を押収した。

 スペインではクリスマスシーズンに、特に企業から従業員や顧客へのギフトとして、ワインや酒類、生ハム、菓子などが入ったバスケットが贈られる。(c)AFP