【12月25日 AFP】(更新)感染力の強い新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染拡大により、年末の人々の移動に支障が出ている。これまでに世界で航空便2300便以上が欠航、さらに数千便が遅延した。

 運航情報サイト「フライトアウェア(FlightAware)」によると、日本時間の25日午前5時15分時点で、米国発着の616便を含む2325便が欠航し、8000便以上に遅れが出ている。

 パイロットや客室乗務員らスタッフが新型ウイルスに感染したり、感染者と接触して隔離を強いられたりしたため、米国のデルタ航空(Delta Air Lines)やユナイテッド航空(United Airlines)、独ルフトハンザ航空(Lufthansa)など多くの航空会社で欠航が相次いだ。

 フライトアウェアによると、ユナイテッド航空は24日の運航予定便の10%に当たる185便以上を欠航。デルタ航空も、「予定便を運航するための航空機と乗務員のルート変更や代替を含め、すべての手段とリソースを使い果たした」として、少なくとも166便を欠航した。

 昨年のクリスマスも新型ウイルスにより大きな影響が出ていたことから、今年の年末に家族との再会を楽しみにしていた多くの米国人にとって、航空便の混乱はさらなる不満の種となっている。(c)AFP