【12月26日 CGTN Japanese】中国科学院国家天文台は22日、青海省(Qinghai)内の冷湖鎮(Lenghu)に世界一流の光学天文台を建設することを明らかにしました。現地では多くの天体望遠鏡プロジェクトが実施されることになります。世界的に認められる最良の光学天文台は長期にわたり、全て西半球に集中していましたが、今後は東半球にもこのような天文台が登場することになります。

 中国科学院国家天文台研究チームが3年間にわたりモニタリングを実施したところ、青海省・冷湖鎮にある賽什騰山は光学・赤外線天文観測地として極めて優れていることが確認されました。研究の結果、現地は国際的に最も優れた天文台の所在地と条件が基本的に同等で、観測対象の天体のちらつきの度合いを示すシーイングという尺度を含め、総合的に世界一流の水準であることが判明したとのことです。

 冷湖天文台予定地では現在、光学望遠鏡27基が建設中です。うち、中国科学技術大学紫金山天文台による広視野サーベイ天体望遠鏡の基礎工事はすでに完了し、2022年には望遠鏡が取り付けられて観測を開始する予定です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News