【12月24日 AFP】英ロックバンド「コールドプレイ(Coldplay)」のボーカル、クリス・マーティン(Chris Martin)は23日、同バンドは2025年に楽曲制作をやめ、ツアーに専念する意向だと語った。

 マーティンは英BBCのラジオ番組のインタビューで、「最後のきちんとしたアルバムは2025年に出る予定で、その後はツアーだけになると思う」とコメント。今後も「コラボ的なもの」は続けていくかもしれないが、コールドプレイとしての楽曲発表はその時点で終わると話した。

 番組司会者のジョー・ワイリー(Jo Whiley)は、マーティンの発言が「冗談だったのかはよく分からない」と語っている。

 1997年に結成したコールドプレイは、2000年のデビュー作「パラシューツ(Parachutes)」を皮切りに、計9枚のアルバムを制作。来年には、今年10月に発表した最新アルバム「ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ(Music of the Spheres)」を引っ提げて世界ツアーを行う予定だ。

 マーティンは10月にも英音楽誌NMEに対し、アルバムを12枚出した後にレコーディングをやめる意向を表明。「すべてを注ぎ込んで(スタジオアルバムを)作るのは大変なことだ」「大好きだし、素晴らしいことだが、とても大変でもある」と語っていた。

 今回の発言を受けてファンからは失望の声が上がったが、これが最終決定なのか疑問視する向きもある。米音楽誌ビルボード(Billboard)電子版は「バンドが全盛期やそれに近い時期に、ツアーをしながらも音楽制作をやめるのは極めて異例であり、4年先のことを決断してしまうのはあり得ないだろう」と指摘した。(c)AFP