ロシア大統領、米の反応は「前向き」 NATO新安保案で
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【12月23日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は23日、年末恒例の記者会見に臨み、大西洋条約機構(NATO)の拡大停止などを求める安全保障案について、米国が協議に応じる姿勢を見せているのは「前向き」だと受け止めていると述べた。
欧米諸国がウクライナ紛争の激化を憂慮する中、ロシアは先週、米国とNATOに対し、旧ソ連のウクライナをめぐる緊張緩和と引き換えに、ロシア側の要求をまとめた安保案を提示した。
この中でロシアはNATOに対し、新規加盟を認めないことや、旧ソ連諸国に軍事基地を設置しないことなどを求めている。
プーチン大統領は会見で「NATOの東方拡大はあってはならない」と強調。「ボールは相手側のコートに入った。先方は何らかの返答をする必要がある」と述べた一方で、「概して前向きな反応を得ている」との見方を示した。
さらに「米国側は年明け早々にも(スイスの)ジュネーブで協議を始める用意があるとしている」と話し、双方の代表団も既に選任されていると明かした。
ロシアの要求は多岐にわたっており、一部のNATO加盟国は反発を示している。米国は、協議には応じるとする一方で、同安保案への詳細な反応はまだ明らかにしていない。(c)AFP