【12月23日 AFP】1992年に世界で初めて送信されたショートメッセージ(SMS)が21日、「非代替性トークン(NFT)」として競売に掛けられ、10万7000ユーロ(約1380万円)で落札された。仏競売会社アギュット(Aguttes)が明らかにした。

 世界初のSMSは、英通信大手ボーダフォン(Vodafone)の社員リチャード・ジャービス(Richard Jarvis)さんの携帯電話が受信した「メリークリスマス」というメッセージ。落札者はIT業界関係者のカナダ人で、名前は明かされていない。

 NFTはブロックチェーン(分散型台帳)技術を用いて売買ができるデジタル資産で、現在コレクターの間で絶大な人気を集めている。

 競売には18歳のブロックチェーン起業家、ルイジ・カラドンナ(Luigi Caradonna)さんも参加していたが、価格が7万5000ユーロ(約970万円)を超えた時点で入札を降りた。

 出品者のボーダフォンは、競売の収益を国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に寄付するとしている。

 映像は20、21日撮影。(c)AFP