【12月23日 AFP】スピードスケート・ショートトラック女子の沈錫希(Shim Suk-Hee、シム・ソクヒ、韓国)が22日、代表のチームメートへの侮辱行為により、資格停止2か月を言い渡された。来年2月4日開幕の北京冬季五輪出場も危うい状況となった。

 2014年ソチ冬季五輪と2018年平昌冬季五輪のリレーでの金を含め、五輪で計4個のメダルを獲得している24歳の沈は、韓国ショートトラック界で最も成功を収めたスケーターの一人。

 大韓スケート連盟(KSU)の規律委員会は、平昌五輪の期間中に沈がコーチの一人に送信したメールを調査し、同選手が代表チームに「あつれき」を生み、他選手の「尊厳を損なった」と結論づけた。

 裁判所が処分を差し止めるか、大韓体育会(KSOC)の再審で認められた場合に限り、沈は北京五輪に出場できる。

 沈が送信したメールを10月に地元メディアが報じると、多くの批判の声が上がった。あるメールの中で沈は、チームメートの崔珉禎(Choi Min-jeong、チェ・ミンジョン)と平昌五輪で同じレースに出場することになった場合、転倒させるとも示唆していた。

 実際に1000メートル決勝で戦うことになった両選手は、終盤に接触して転倒。沈は失格に終わり、崔は4位となった。

 メールが公になった後、沈は自身の「未熟な振る舞い」を謝罪している。(c)AFP