【12月22日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は21日、ウクライナ情勢をめぐり欧米が「非友好的」な行動を取るならば、軍事的措置も辞さないと警告した。

 またプーチン氏は、ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)新首相との最初の電話会談でも、米国や北大西洋条約機構(NATO)に提示した自国の安全保障に関わる要求について「真剣な協議」を行うよう要請した。これに対しショルツ氏は「緊張緩和」を求めた。

 プーチン氏はここ数週間、米国とNATOがウクライナ国境で緊張をあおっていると非難してきたが、軍事的措置の可能性に言及したのはこれが初めて。

 同氏は国防省幹部に対し、もし欧米諸国が「あからさまに攻撃的な態度」を取り続けるならば、ロシアは「相応の軍事技術的な対抗措置」を講じることになると話した。

 さらに、ロシアは「非友好的な動きには厳しく対応する」とし、「われわれにはそうする当然の権利がある」ことを強調したいと述べた。

 米国は先月半ばから、ロシアが旧ソ連の隣国ウクライナに大規模な侵攻を計画している可能性があると警戒を示し、プーチン氏に対しても、前例のない制裁を科すと警告した。

 ロシアは侵攻計画を否定。NATOが東側へ拡大しないことを含め、米国とNATOに対し、ロシアの安全を守るための法的な保証を要求している。(c)AFP/Evan GERSHKOVICH