米トラック運転手の「重荷」 供給網混乱で悪化
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■「人生を変えられる仕事」
だが、ウェイドさんは懐疑的だ。法律は駐車場不足に言及していないと指摘する。「がっかりした」「安全運転のため、休憩が必要なのに」
また、同法には18~20歳の若者最大3000人を州をまたいだ運送業の運転手として雇用する試験的なプログラムも盛り込まれており、運送業者の間で物議を醸している。
この年齢では、直面する問題全てに対処できるほど精神的に成熟していない人もいるため非常に危険な可能性もあると、ウェイドさんは懸念を示した。
ウェイドさんは元米兵で、アフガニスタンでは消防責任者を務めた。しかし2011年、軍の請負業者から10万ドル(現在のレートで約1100万円)の賄賂を受け取ったとして逮捕され、1年8月服役した。
出所後はジョージア州に戻り、トラック運転手になる前は電気技師として働いた。2014年に会社を設立し、翌年に最初のトラックを購入した。
今では年収が10万ドルを超える。運送業は「人生をやり直したいと思ったら、本当に人生を変えることができる仕事だ」と語る。
ウェイドさんはあと5年ほど運転を続ける予定だ。自分の子どもにも運送業界で働いてもらいたいと思っているが、運転手になるなら「出口戦略」が重要だと説く。
運転手は「高リスク、高リターン」で「一生やれる仕事ではない」からだと語った。(c)AFP/John BIERS