マダガスカル公安相乗せたヘリ墜落、半日泳いで生還
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【12月22日 AFP】アフリカ大陸の南東に浮かぶ島国マダガスカルの北東沖で20日、4人を乗せたヘリコプターが墜落したが、セルジュ・ジュレ(Serge Gelle)公安相(57)ら2人は半日ほど泳いで岸にたどり着いた。当局が21日、明らかにした。
警察と港湾局によると、事故の原因は不明で、残る2人の捜索が続けられている。
港湾局長は、ジュレ氏と同行の警察官1人が21日朝、海辺の町マハンボ(Mahambo)に別々にたどり着いたと説明した。2人は自力でヘリから脱出したとみられる。
ソーシャルメディアに投稿された動画では、ジュレ氏が疲れ切った様子で、迷彩服を着たままデッキチェアに横たわっていた。ジュレ氏は「まだ死ぬべき時でなかった」として、寒いがけがはないと説明した。
ヘリは20日朝、北東沖の船舶難破現場の調査に向かっていた。警察署長によると、この海難事故で少なくとも39人が死亡した。
同署長がAFPに語ったところによると、ジュレ氏はヘリの座席の一つを浮き具代わりにした。
同署長は「ジュレ氏はいつもスポーツで素晴らしい持久力を発揮している。閣僚としてもはつらつさを保っており、まるで30歳であるかのようだ」と述べた。「鋼のように強い心も持っている」
ジュレ氏は警察官として30年勤め上げた後、今年8月に内閣改造で公安相に就任した。(c)AFP