※著者:中国銀行研究院研究員

【12月22日 People’s Daily】近年、中国の対外投資協力における大国の地位は持続的に強固になり、ハイレベルの対外開放を推進するため鮮明な注釈をつけている。

 2020年、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による衝撃に直面し、中国の対外直接投資(FDI)は逆境の中でも成長を遂げ、量と質が共に上昇した。少し前、商務部、国家統計局、国家外貨管理局が共同で発表した「2020年度中国対外直接投資に関する統計公報」によると、2020年の中国のFDIは前年同期比12.3%増の1537億1000万ドルで、フローが世界に占める割合は20%を超え、フロー規模では初めて世界一となった。グローバルな直接投資で影響力の拡大が継続している。中国資本企業のグローバル展開の加速、生産要素と資源の配置転換、国際競争と協力の積極的な展開は、中国の開放型経済新体制の強靱(きょうじん)な活力を十分に示している。中国のFDIは世界経済の回復により多くのポジティブエネルギーを提供している。

 中国は国際生産能力協力を積極的に推進し、FDIは実体分野により多く焦点を当て、グローバル産業チェーン・バリューチェーンを安定させるために重要な役割を果たしている。FDI業種の分布から見ると、2020年の中国のFDIは国民経済の18の業界の大分類をカバーし、そのうち7割近くが賃貸・ビジネスサービス、製造、流通、金融分野に流れている。地域の流れから見ると、中国の投資は世界の8割以上の国(地域)をカバーしており、中でも「一帯一路(Belt and Road)」沿線国が投資のホットスポットになりつつある。2020年に中国国内の投資家が沿線国に設立したオフショア会社は1万1000社を超え、前年同期比20.6%増の225億4000万ドルの直接投資を実現し、同期間のFDIフローの14.7%を占めた。企業の性質から見ると、非公有制経済は公有制経済持株主体の対外投資と同時に進め、2020年の中国の非金融分野への対外投資フローのうち、非公有制経済持株の国内投資家からの対外投資は同14.1%増の671億6000万ドルで、全体の50.1%を占めた。中国の対外投資協力は着実に健全に発展し、規模の拡大や構造の改善、効果の向上が絶えず進み、互恵・ウィンウィンの効果が際立っており、中国と関係国の経済貿易関係を深化させ、開放型世界経済の構築を推進するために積極的な貢献を果たしたと言える。

 中国経済はすでに経済のグローバル化に深く溶け込み、世界の多くの国の産業チェーンと生産要素市場との関わりを深くしており、中国資本の多国籍企業はグローバル産業チェーン・バリューチェーンの重要な担い手となった。中国は全般、多層、広い分野の対外開放の新たな構造を大いに推進し、開放の扉はますます大きくなっている。2020年に中国が誘致した外商の直接投資も対外直接投資も逆境の中でも成長を遂げ、国内・国際の2つの市場、2つの資源の連結は持続的に向上している。対外開放レベルを全面的に向上させ、よりハイレベルの開放型経済新体制を建設し、より広い範囲、より広い分野、より深いレベルの対外開放を実施し、内外市場の連結、要素資源の共有をより効率的に実現し、世界から発展原動力をくみ取るだけでなく、中国の発展で世界によりよい恩恵をもたらす。

 中国企業、資本、人員、技術が積極的に出動し、世界の生産要素や消費市場と全面的にドッキングし、経済のグローバル化と世界経済の発展により多くの原動力を注ぎ込むだろう。(c)People’s Daily/AFPBB News