【12月21日 Xinhua News】中国社会科学院考古研究所の李永強(Li Yongqiang)助理研究員は17日、2021年度の河南省(Henan)考古学研究成果交流会で、同省新鄭市の裴李岡(はいりこう)遺跡でベニコウジカビを使って醸造した約8千年前の酒を発見したと発表した。ベニコウジカビによる酒醸造技術としては中国で最も古いという。

 研究者らは、二つの土器のつぼの残留物から多くのベニコウジカビの菌糸と閉鎖子嚢果、発酵特性を持つ米でんぷん粒を検出した。土器のつぼが酒の醸造と貯蔵に使われたことを示しているという。

 裴李岡遺跡は約8千年前の中国最古の村落遺跡の一つで、農業の起源と発展、土器製造、紡績、酒醸造技術などを研究するための重要な実物証拠となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News