【12月21日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏の所有品約90点の競売で、多くの高額品が売れ残り、入札期限が延長されることになった。主催社のアドリアン・メルカード(Adrian Mercado)社が20日、発表した。

 競売は19日に約3時間にわたりバーチャル形式で行われたが、アーティストが描いたマラドーナ氏の絵画に付いた2150ドル(約24万円)が最高額で、高額入札者を呼び込むことはできなかった。

 マラドーナ氏が両親にプレゼントしたブエノスアイレスの邸宅は、最高額の最低落札価格90万ドル(約1億200万円)で競売にかけられたが、買い手がつかなかった。

 他にも合計39万ドル(約4435万円)で出品されたBMW2台と、アルゼンチンのビーチリゾートとして知られるマルデルプラタ(Mar del Plata)にある6万5000ドル(約738万円)の家も、今のところ入札者が現れていない。

 アドリアン・メルカード社は、登録に間に合わなかった国内外の入札者が大勢いたとして、入札期限を25日まで延長することに決めたと発表した。

 AFPの試算では、当日のオークションの売り上げは計2万6000ドル(約295万円)にとどまっており、140万ドル(約1億5900万円)以上の資産が売れ残っているとみられる。

 マラドーナ氏は2020年11月25日、心臓発作のため亡くなった。今回の競売は、マラドーナ氏が残した債務や不動産にかかる経費の精算のため、裁判所の命令で行われている。(c)AFP