【12月21日 AFP】世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は20日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を今後1年以内に終わらせるため、世界が一丸となって困難な選択をしなければならないと訴えた。

 テドロス氏はスイス・ジュネーブで記者会見し、「2022年はパンデミックを終わらせる年にしなければならない」と言明。大規模なイベントは変異株「オミクロン株」感染拡大の「理想的な場」になることから、各国は年末年始の行事を控えるべきであり、「今祝って後で悲しむ」よりも、今はイベントを中止して後で祝う方がよいと指摘した。

 オミクロン株については、「デルタ株よりも急速に感染が広がっているという一貫した証拠がある」と述べた。WHOによると、オミクロン株の感染者は1日半~3日ごとに倍増している。(c)AFP