【12月21日 Xinhua News】中国のスマートフォン大手、OPPO(オッポ)は広東省深圳市でこのほど開いた自社製品発表イベント「OPPO INNO DAY 2021」で、同社初の映像専用NPU(ニューラルネットワークプロセッサ)チップ「馬里亜納MariSilicon X」とクロスリアリティー(XR、仮想現実や拡張現実などの総称)向けの新世代スマートグラス「OPPO Air Glass」を発表した。

 同社創業者で最高経営責任者(CEO)の陳明永(Chen Mingyong)氏は「馬里亜納MariSilicon X」について、チップ開発の小さな一歩に過ぎず、今後も資源投入を続け、地道に開発を進めていくと述べた。

 同社は「馬里亜納MariSilicon X」が今後10年の映像事業の新たな一章を開くとしており、同チップを搭載した最初の機種として、ハイエンドスマホ「Find X」の新バージョンを来年第1四半期(1~3月)に発売すると発表した。

「OPPO Air Glass」は重量が30グラム以下、レンズの厚さわずか1・3ミリで、業界有数の軽量化スマートグラスとなる。OPPO研究院の劉暢(Liu Chang)院長は、XR機器では情報がユーザーの望む最大の改善点になっており、使いやすさと実用性が求められていると指摘。同製品はリマインダやリアルタイムナビゲーション、通訳、プロンプターなどの機能を実現しており、来年春にも世界の市場で発売される。(c)Xinhua News/AFPBB News