【12月20日 People’s Daily】米中関係全国委員会(NCUSCR)、米国卓球協会、中国卓球協会(CTTA)は11月23日夜、ヒューストンで「友好関係を継続し、美しい未来を切り開く—中米『ピンポン外交』50周年記念イベント」を共同で開催した。中国の秦剛(Qin Gang)駐米国大使、米国のヘンリー・キッシンジャー(Henry Kissinger)元国務長官、中国国家体育総局局長で中国オリンピック委員会(COC)会長の苟仲文(Gou Zhongwen)氏、米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)のスーザン・ライオンズ(Susan Lyons)会長がそれぞれスピーチ動画を発表し、中米両国の卓球ナショナルチーム選手および各界の来賓150人余りが出席した。

 秦大使は式辞の中で次のように表明した。数日前、習近平(Xi Jinping)国家主席はジョー・バイデン(Joe Biden)大統領とテレビ会談を行った際、過去50年間、国際関係における最も重要な出来事の一つは中米関係の回復と発展であり、両国と世界に幸福をもたらした。この最も重要な出来事は、小さなピンポンから始まった。われわれは、協力とウィンウィンは一貫して中米関係の主流だとみている。時に競争があるにもかかわらず、双方は卓球選手のように公認の規則を順守し、公平で良性の競争を展開し、競争の中で互いに尊重し、互いによしと認め、相互に学び合い、相互に参考にし合いながら、共に向上しなければならない。50年がたち、中米関係は新たな岐路に立たされている。中米関係という大きなボールはやはりピンポンという小さなボールによって動される必要がある。それは「ピンポン外交」が体現した戦略的先見性、政治的勇気、民衆の友情だ。これが今日の記念すべき価値だ。

 キッシンジャー元国務長官は式辞の中で次のように表明した。50年前、米国卓球チームは中国に対し訪中の希望を申し出、彼らには公的な使命はないものの、中国指導者はすばやく米国代表団を中国に招待し歴史的な訪問を行った。この訪中は、米中関係に重要な貢献をした。卓球がこの二つの国の相互理解と平和共存の促進のために貢献できることを皆に知ってほしい。

 ライオンズ会長は式辞の中で次のように表明した。2021年世界卓球選手権大会の開幕を控え、中米「ピンポン外交」50周年記念イベントの開催には重要な意味がある。1971年に米国卓球代表団は中国の招へいに応じ訪中し、当時の国際メディアはすべてトップニュースとして報道し、卓球を「世界を変える運動」と称した。新たな時期の米中関係は、全世界に平和のメッセージを送るに違いない。

 イベント期間中、中国卓球チームの王皓(Wang Hao)、樊振東(Fan Zhendong)代表は、「ピンポン外交」に参加したコニー・スビリス、ジュディ・ホアーフロスト元米国選手とすばらしい公開試合を行った。試合前、米国卓球協会のチャール会長と中国卓球協会の劉国梁(Liu Guoliang)会長はそれぞれ中米両国の一世代上の卓球選手に「ピンポン外交」貢献賞を授与した。会場では1971年の米国卓球代表団の訪中、1972年の中国卓球代表団の訪米ドキュメンタリーも放映された。

 また、中米の「ピンポン外交」50周年を盛大に記念するため、中米両国の卓球代表団は11月21日にチームを組んで世界卓球選手権混合ダブルスに出場することを発表し、22日に大会前の合同練習を行ったという。(c)People’s Daily/AFPBB News