【12月20日 AFP】19日に行われたサッカードイツ3部リーグの試合で、選手が敵地の観客から人種差別を受け、試合が中止になる出来事があった。

 中止になったのはデュイスブルク(MSV Duisburg)対VfLオスナブリュック(VfL Osnabrueck)の一戦で、オスナブリュックのアーロン・オポク(Aaron Opoku)に対して人種差別的な暴言があったとして、主審は0-0だった60分に中止を決めた。

 オスナブリュックはクラブの公式ツイッター(Twitter)で「オポクが人種差別を受けた。信じられない。アーロン、われわれは君の味方だ」と投稿した。

 主審を務めたニコラス・ヴィンター(Nicolas Winter)氏は独放送局Magenta Sportに対し、「オスナブリュックのCKで、客席からモンキーチャント(猿の鳴きまね)があった」と説明。これからドイツサッカー連盟(DFB)に報告書を送ると話した。

 問題のサポーターは特定され、スタジアムから退場させられた。

 ホームのデュイスブルクもツイッターで今回の件を謝罪し、「許されない」行為だと非難。「われわれも(中止を)完全に理解している。デュイスブルクのサッカー界にとって、つらい午後になった」と嘆いた。(c)AFP