【12月20日 AFP】ネパール最大の仏塔「ボダナート(Boudhanath)」で18日、祈祷(きとう)旗が従来の化学繊維製から生分解される天然素材製に取り換えられた。

 祈祷旗には吉祥模様が描かれ、経文が書かれている。風にはためくと祈りが神に届くと信じられている。古くなった旗は通常、仏塔から降ろされ、焼却される。

 ボダナート地域開発委員会(Boudhanath Area Development Committee)のチャンドラ・マン・ラマ(Chandra Man Lama)委員長は「ボダナートは仏教の信仰の中心地だ。良いメッセージを発信すれば広がっていくと思う」とAFPに語った。

 祈祷旗は、かつては綿や絹といった天然繊維で作られていたが、現在はポリエステルなどの化学繊維製だ。分解に数十年かかる上、燃やすと有毒ガスを発する。

 生分解性の祈祷旗の製造を手掛けた「ウトパラ・クラフツ(Utpala Crafts)」の創業者アン・ドルマ・シェルパ(Ang Dolma Sherpa)さんは、従来の祈祷旗について「祈りは届けられるかもしれないが、汚染の原因にもなっている」と語る。

 ウトパラ・クラフツの祈祷旗は綿製で、模様と経文は水性塗料で印刷されている。旗をつなぐひもも、これまでのようなナイロン製ではなく天然素材製だ。

 祈祷旗は、登山の安全祈願にも使われている。

 山岳ガイドのダワ・ヤンズム・シェルパ(Dawa Yangzum Sherpa)さんは最近、東部にある標高5630メートルのヤルンリ(Yalung Ri)を登った際、生分解性の祈祷旗を持って行ったと言う。(c)AFP/Prakash Mathema