【12月20日 AFP】男子ゴルフでメジャー通算15勝を誇るタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が19日、12歳の息子チャーリー(Charlie Axel Woods)君と米国シニアツアーのPNC選手権(2021 PNC Championship)最終日に臨み、首位と2打差の2位に終わり、復帰戦での優勝を惜しくも逃した。

 キャリア続行が危ぶまれるような大けがをした、10か月前の自動車事故以来の実戦復帰を果たしたウッズペアは、11連続バーディーを奪うなど15アンダー「57」をマークし、通算25アンダーを記録した。

 しかし、パー5の最終18番でバーディーを奪えなかったウッズペアは、ジョン・デイリー(John Daly)と息子のデイリー2世(John Daly II)のペアにプレッシャーをかけるチャンスを逃した。

 するとデイリーペアは18番をバーディーでまとめて「57」を記録。ウッズペアと2打差の通算27アンダーで優勝した。

 試合後ウッズは米NBCネットワークに対し、疲れ果てた表情で再びプレーできたことに感謝の弁を述べ「まだ自分には脚がある。しばらくはそれも疑わしかった。そして機能している。ただ本当に疲れた。こういうのには慣れていない」と話した。

 またウッズは、コースを歩けないことを除けば自身のプレーはPGAツアーレベルで戦う準備ができているという、同胞マット・クーチャー(Matt Kuchar)の評価に強く反対した。

「全くそう思わない。そんなレベルではない。現時点ではそういう選手の相手にはなれない。無理だ」

 しかし、今週オーランド(Orlando)で2年連続でチャーリー君とプレーできるのはまたとないチャンスだったと話した。

「たった数週間前まで、自分がこんなことをできるのかどうか全く分からなかったが、私はここにいる。そして私たちはこれまでで最高の時間を過ごした」

「去年のように、息子と一緒にフェアウエーを歩き、ずっと肩を並べていられたらよかった。でも自分にできることはやった」 (c)AFP