【12月21日 Xinhua News】中国社会科学院と中国気象局の専門家や国内の気候変動分野の学者らが共同でまとめた報告書「気候変動対応報告2021:二酸化炭素排出量ピークアウト・カーボンニュートラル特集」がこのほど、発表された。中国の大部分の都市でグリーン(環境配慮)低炭素水準が確実に向上し、低炭素試行都市の全体的な低炭素水準が非試行都市を上回った。

 今年で13回目となった報告では、気候変動分野の最前線の課題に焦点を当て、世界の気候変動問題と気候変動に対する政策・行動を人々が理解するために、豊富かつタイムリーで先見的な内容を発表している。

 報告は全国182都市を体系的に評価し、2010年以降の都市におけるグリーン・低炭素の動的変化を分析。182都市のグリーン・低炭素ポイントは62・55~96・17点の間に集中し、全体レベルがやや向上した。90点以上の都市は低炭素省・自治区と低炭素都市の試行を開始した10年には0だったが、20年には18都市となり全体の約10%を占めた。広東省(Guangdong)深圳市(Shenzhen)、北京市、雲南省(Yunnan)昆明市(Kunming)、福建省(Fujian)アモイ市(Xiamen)、四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)は評価開始後、上位10都市を維持している。

 試行都市の約80%が80点以上だったが、非試行都市では68・8%だった。試行都市は「エネルギー消費の総量と強度(単位GDP当たりのエネルギー消費量)」抑制の達成とエネルギー構成の見直しで優位性が際立った。

 20年の都市タイプ別のグリーン・低炭素水準は高い順に、サービス型、生態優先型、総合型、産業型で、4タイプの上位3都市は基本的に低炭素試行都市で、順位も比較的安定していることが追跡評価で判明した。(c)Xinhua News/AFPBB News