【12月19日 AFP】(更新)フィリピンを直撃した台風22号(アジア名:ライ、Rai)による死者は19日、100人を超えた。被害の大きい島しょ部への水や食料の支援が急ピッチで進められている。

 台風22号は一時「スーパー台風(猛烈な台風)」に発達。強風を伴って南部と中部を通過した。30万人以上が自宅や海岸沿いのリゾート地から避難し、広い地域が通信障害や停電に見舞われた。

 人気観光地ボホール(Bohol)島のあるボホール州の知事は、州内で72人が死亡したと発表。ディナガット・アイランズ(Dinagat Islands)州でも、現地当局者によると10人が死亡しており、国内で確認された死者数は計108人となった。

 被害の全容はまだ分かっておらず、犠牲者数は今後さらに増える恐れがある。シャルガオ(Siargao)島、ディナガット(Dinagat)島、ミンダナオ(Mindanao)島でも大きな被害が出ている。

 フィリピンの台風シーズンは7~10月がピークで、遅い時期に発生した台風22号は、今年同国を直撃した台風としては最も強いものとなった。(c)AFP/Allison Jackson and Ron Lopez