【12月19日 AFP】新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」などの影響により欧州で新規感染者が増加する中、オランダは18日、クリスマス休暇を含む期間のロックダウン(都市封鎖)を発表、英ロンドンは「重大事態」を宣言した。

 オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相は、生活必需品を扱う店舗を除く全ての店舗や文化・娯楽施設は来年1月14日まで閉鎖され、学校も最短で1月9日まで閉校となると述べた。

 英ロンドンでは感染者の急増が「非常に懸念される」として、サディク・カーン(Sadiq Khan)市長が「重大事態」を宣言した。

 英国では新規感染者が3日連続で過去最多となり、新たな規制が導入された他、ロックダウンが検討されているとの報道もある。ロンドンで確認された新規感染者のほとんどがオミクロン株によるものだった。

 感染リスクの高い国としてフランスとデンマークを指定していたドイツは18日夜、これに英国を追加したと発表した。指定された国は、より厳しい渡航制限の対象となる。

 欧州連合(EU)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)欧州委員長は、欧州では1月半ばまでにオミクロン株が主流になる可能性があると警告している。(c)AFP/Danny KEMP with AFP bureaus