【12月19日 AFP】サッカー元ブラジル代表FWのロナウド(Ronaldo)氏が18日、自身がプロデビューを飾ったクラブで、現在はカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)2部で苦しむクルゼイロEC(Cruzeiro EC)を買収することを明かした。

 45歳のロナウド氏は、セルジオ・サントス・ロドリゲス(Sergio Santos Rodrigues)会長のSNSで、「非常にうれしいことに、取引が完了した」と明かした。

 現役時代の代名詞だった背番号9と、愛称の「フェノメノ(Fenomeno、怪物)」の文字が入ったクルゼイロのユニホームを手にしたロナウド氏は、「クルゼイロにはたくさんの恩があるし、このクラブをふさわしい場所に戻さなくてはならない」と話している。

「これからやるべきことは多い。ファンにお願いしたいのは、クラブとのつながりを取り戻し、スタジアムへ行ってほしいということだ。われわれは多くの力と団結を必要としている。課題は多いが、クルゼイロを偉大なクラブへ戻すための野心を持っている」

 国内ニュースサイトのGloboesporte.comによれば、ロナウド氏は4億レアル(約80億円)でクラブの過半数株主になるという。ロナウド氏はすでに、昨季スペイン2部リーグに降格したレアル・バジャドリード(Real Valladolid)を2018年に買収し、オーナーを務めている。

 リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)出身のロナウド氏は、1993年に16歳でクルゼイロからプロデビューを飾り、得点を量産。活躍を認められて1994年米国W杯のブラジル代表に招集されると、出場機会はまったく訪れなかったが優勝メダルを手に入れた。このW杯の後にオランダ・エールディビジのPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)に移籍した。(c)AFP