【12月19日 AFP】男子ゴルフでメジャー通算15勝を誇るタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が18日、米国シニアツアーのPNC選手権(2021 PNC Championship)に12歳の息子チャーリー(Charlie Axel Woods)君と出場し、笑顔で復帰を果たした。

 今年2月に米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で自動車事故を起こし、キャリア続行が危ぶまれるような大けがをしたウッズは、それ以来の実戦で以前のようなパワーと飛距離は鳴りを潜めていたものの、かつての輝きの片りんを見せ、息子と2人で10アンダーのスコア「62」をマークした。

 45歳のウッズは、総距離7106ヤードのリッツ・カールトンGC(The Ritz-Carlton Golf Club)をカートを使って移動した。途中で苦痛に顔をゆがめる様子も見られ、終了後には1ラウンドをこなすのは肉体的負担が大きかったことを認めた。

 ウッズは報道陣に対して、「思ったよりもボールが飛ばず、望んだ場所へショットを打ち込めないのはフラストレーションがたまった」と話し、「いいショットは3本」だけだったと明かした。

「体力がない。もうずっとプレーしていなかったからね。これが今年に入ってから4回目か5回目のラウンドだったかな。ゴルフをプレーする体力が続かないんだ」

 それでもウッズは、おそろいのウエアを着た息子と一緒に笑い声を上げ、ジョークを交わしながら、親友であるジャスティン・トーマス(Justin Thomas)と父親のマイク(Mike Thomas)さんのペアとラウンドした。

 ウッズは「チャーリーと一緒にまた楽しくゴルフができて、トーマス親子ともまたプレーできた。彼らとはとても親しい間柄で、コースではすごく楽しかったし、一日中いろいろいじり合った」と話し、「お互いにいたずらをし合って、マイクで捉えられたらまずいひそひそ話をした。最高の時間だった。とにかく楽しかった」と続けた。

 ノーボギー、10バーディーの「62」を記録し、2009年の全英オープン(The Open Championship)覇者スチュアート・シンク(Stewart Cink)氏と息子のレーガン(Reagan Cink)氏のペアと3打差で終えられたことも、ウッズ親子にとってはうれしい結果となった。

 今大会は20組が参加して2日間の日程で開催され、19日に最終日が行われる。(c)AFP