【12月18日 AFP】中南米パナマで16日、先住民の伝統的な生活様式の保護を目的とした「先住民の先祖競技大会(Indigenous Ancestral Games)」が開催された。

 大会は英スコットランドの「ハイランドゲームズ(Highland Games)」やスペイン北部バスク(Basque)の民族スポーツ大会に似たもので、今回で3回目となる。

 出場したのは、七つの先住民族を代表する250人。五つの先住民自治区の中で最も広いノベ・ブグレ(Ngabe Bugle)で弓矢、やり投げ、丸太運び、綱引き、競走、水泳、カヌーの競技が行われた。

 先住民族ノベ出身で、大会の代表を務めるセサール・シーレ(Cesar Cires)氏は、大会について「先祖伝来のスポーツ活動を通じて、私たち先住民の文化を普及・保存・促進していきたいという考えから生まれた」と説明した。

「私たちの先祖は戦士だった。新しい世代に、昔はこうしたことが重要だったのだと伝えようとしている」

 パナマでは、ノベ、ブグレ、クナ(Guna)など七つの先住民が承認されている。2010年の前回の国勢調査によると、人口430万人のうち、先住民は12%を占めている。(c)AFP