【12月18日 AFP】ジャン・カステックス(Jean Castex)仏首相は17日、欧州での新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大を「稲妻」に例え、フランスでは2022年初頭に主流株になるとの見方を示した。

 カステックス氏は、オミクロン株についてはまだ不明な点が多いものの、「デルタ株よりも危険ではないようで、現在のデータでは、ワクチンの追加接種で重症化を十分防げるとみられる」と指摘。2回目接種から追加接種までの最短期間を、これまでの5か月から4か月に短縮する方針を示した。

 政府は今後、ワクチン接種を拒否する人に対して来年から講じる新たな対策を発表する予定だとし、「ちゅうちょしたり疑念を持っていたりしたフランス国民には十分な時間の猶予を与えたが、1月からはワクチン接種の促進策を強化する。数百万人のフランス人がワクチン接種を拒否することによって、国全体が危険にさらされることは許されない」と断じた。

 最新統計によると、フランスでは現在、約3000人が新型ウイルス感染症で集中治療を受けている。(c)AFP