【12月17日 AFP】男子ゴルフでメジャー通算15勝を誇るタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が今週末に行われる米国シニアツアーのPNC選手権(2021 PNC Championship)で実戦復帰を果たすことについて、世界ランキング6位のジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)は興奮を隠せない様子を見せている。

 2月に米カリフォルニア州で自動車事故に遭い、キャリアを脅かす大けがをしたウッズは、フロリダ州オーランド(Orlando)のリッツ・カールトン・ゴルフクラブ(The Ritz-Carlton Golf Club)でメジャー優勝経験者が家族とペアを組んでプレーするPNC選手権に、息子のチャーリー(Charlie Axel Woods)君とともに出場する予定となっている。

 トーマスは「彼がここにいて、自宅以外の場所にいて、親しい人たちに会えるということだけで、僕の興奮度は高いよ」とし、「チャーリーと一緒に過ごすことは、彼にとってとても大きなことなんだ」と続けた。

「競技上では彼の期待はかなり低いと思う。それと同時に、彼は彼であるがゆえに、自分が良いプレーをできなかったら腹を立てるだろうね」

 一方でトーマスとペアを組んで大会に出場する父親のマイク(Mike Thomas)氏は、ファンがウッズを歓迎すると期待している。同選手とは最近一緒にラウンドしたばかりで、「現在の彼の調子には感銘を受け」たとし、「彼に起きたことを考えると、現在の打球や飛距離の良さはあり得ない」と称賛した。しかし、当の本人は本格的復帰を果たす際にどれほど適応できるか見定めている中で、今回は「父親として」プレーするにすぎないと話し、その期待を一蹴した。

 元学生ゴルファーで、長年ティーチングプロを務めているマイク氏は、16日に行われたプロ・アマのラウンドを終えた後、「彼のショットはかなりのスピードと飛距離があった。本当にすごい打球をいくつも飛ばしていた」と話し、「驚かされた」と明かした。

 最近のウッズは、ソーシャルメディアにボールを打つ動画を投稿したり、先日バハマで開催された自身主催のヒーロー・ワールドチャレンジ(2021 Hero World Challenge)で練習を行ったりと、その回復ぶりを垣間見ることができた。

 ウッズ親子が初出場を果たした昨年のPNG選手権では、チャーリー君が第1ラウンドにイーグルを記録したり、トラッシュトークを飛ばしたり、名ゴルファーの父親に不気味なほど似ているスイングを披露したりして、一躍注目を集めていた。

 12歳になったチャーリー君に対して今年も同じように期待を寄せているマイク氏は、「彼はとても素晴らしい」と分析すると、「身長はそれほど伸びていないが、強さは少し増している。あの体のサイズにしては、かなり遠くまで打球を飛ばしている」と評価した。(c)AFP