【12月17日 AFP】ハイチで10月、米国人とカナダ人の宣教師とその家族計17人が犯罪組織に拉致された事件で、ハイチ警察は16日、最後まで人質となっていた12人が解放されたことを明らかにした。

 米国人16人とカナダ人1人の一行は10月16日、孤児院から帰宅する途中、首都ポルトープランスの東郊にある有力ギャング「400マウォゾ(400 Mawozo)」の支配地域で拉致された。

 警察当局はAFPの電話取材に対し、「残る12人が解放された」と語ったが、詳細については現時点では答えられないとした。

 米オハイオ州の援助団体クリスチャン・エイド・ミニストリーズ(Christian Aid Ministries)によると、人質となっていたのは18~48歳の大人12人と生後8か月~15歳の子ども5人。うち2人は先月、さらに3人が今月解放された。同団体もウェブサイトで、残り12人が解放されたと発表した。

 消息筋がAFPに語ったところによると、拉致犯は当初、人質1人につき100万ドル(約1億1000万円)の身代金を要求。米連邦捜査局(FBI)とハイチ当局が交渉に当たっていた。(c)AFP/Amélie BARON