【12月17日 AFP】英政府は16日、新型コロナウイルスの1日の新規感染者数が8万8376人となり、2日連続で過去最多を更新したと発表した。同国では変異株「オミクロン株」の出現により感染者が急増し、警戒感が強まっている。一方、フランス政府は同日、仏英間の不要不急の往来を禁止すると発表した。

 英国の累計の感染者数は約1110万人、死者数は146人増え約14万7000人となった。英政府は人々の交流を制限する措置には今のところ踏み切っていないが、国民の間ではクリスマス休暇の予定を変更する動きが広がっている。

 フランス政府の発表によると、18日午前0時(日本時間同8時)から、ワクチン接種済みか否かを問わず、観光やビジネスを含め、不要不急の理由による仏英間の往来は禁止される。フランスと欧州連合(EU)加盟国の市民やフランス在住の外国人は英国からの入国が認められるが、24時間以内の陰性証明の提出、入国後の隔離が必須になる。

 フランスはこの厳しい渡航制限により、クリスマスまでに2000万人にワクチンの追加接種(ブースター接種)を行う時間を確保したい考え。近く5〜11歳の子どもにも接種を開始する可能性がある。EUは16日に開いた首脳会議で、オミクロン株対策での加盟各国の協調と、追加接種推進の必要性を確認した。(c)AFP