【12月16日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II、95)は、来週予定されていたクリスマス前の家族での昼食会を中止すると決定した。現地メディアが16日報じた。同国では、新型コロナウイルスの感染が急拡大している。

 女王は10月に一晩入院して以来、公務を制限している。昼食会の中止は、予防措置として決定されたとみられている。

 バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)から正式な発表は出ていないが、複数の関係筋が現地メディアに中止を明かしたとされる。新型ウイルスの流行により、2年連続でこの恒例行事が中止される見通しとなった。

 女王は通常であれば、同宮殿でクリスマス前に開かれる昼食会に、子どもや孫、ひ孫、いとこら大勢の親族を招待する。

 73年間連れ添った夫のフィリップ殿下(Prince Philip)は4月に死去。女王は今年、クリスマスを初めて一人で迎えることになる。

 英国では現在、新型ウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が急激に広がっている。ただしボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は、会食を禁止するには至らず、ワクチンの追加接種や頻繁な検査受診を推奨するにとどめている。(c)AFP