【12月16日 AFP】オンライン百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」創設者のジミー・ウェールズ(Jimmy Wales)氏が20年前に同事典の初プログラミングに使用したパソコンと、初編集画面のデジタル資産が15日、競売で合わせて約100万ドル(約1億1000万円)で落札された。

 ブロックチェーン(分散型台帳)技術で所有権を保障する非代替性トークン(NFT)化された初編集画面のデジタル資産には、75万ドル(約8600万円)の値が付いた。また、ウェールズ氏の「iMacストロベリー」の落札価格は、18万7500ドル(約2100万円)だった。

 NFTは、ウェールズ氏が「Hello world.」などの文言を投稿した最初のウィキペディア編集画面。また、iMacストロベリーはウィキペディア立ち上げ時の2001年1月15日に、ウェールズ氏が開発とリサーチに使用していたものだという。

 競売を主催したクリスティーズ(Christie’s)によると、JPEG形式で表示されるNFTはインタラクティブ(双方向型)で、落札者が画面を編集でき、「タイマーでリセットすれば元の状態に戻せる」という。

 競売の収益の一部は、ウェールズ氏が広告に頼らず運営する「無害な代替」のソーシャルメディア「WT.Social」の資金に充てられる。(c)AFP