【12月15日 AFP】マレーシア南部沖で15日、インドネシア人移民を乗せた船が転覆し、少なくとも11人が死亡した。当局が明らかにした。さらに25人が行方不明になっているとみられている。

 職を求めるインドネシア人は、粗末な船で隣国マレーシアに密航を試みることがあり、事故が後を絶たない。

 マレーシアの沿岸警備隊によると、南部ジョホール(Johor)州沖で同日朝、移民50人が乗っていたとされる船が転覆。近くのインドネシアの島から密航しようとした人々で、発見された生存者14人は拘束された。

 行方不明者は身を隠しているか溺れたとみられており、当局は複数の船と航空機1機を派遣して捜索活動を行っている。

 沿岸警備隊のトップはAFPに対し、巡回中の兵士が浜辺に漂着した男性7人、女性4人の遺体を発見したと説明。「多数が犠牲になった今回の悲劇を極めて遺憾に思う」と述べ、「移民にはマレーシアへ不法入国しないよう強く求める」と語った。(c)AFP