【12月16日 Xinhua News】中国山東省(Shandong)の山東大学(Shandong University)はこのほど、同省鄒城市(Zoucheng)にある邾国故城遺跡の西岡墓地1号戦国墓で出土した副葬品の磁器製の茶わんから見つかった残留物が、茶を入れた後に残った茶殻だったことを明らかにした。中国の茶文化の起源を300年余りさかのぼらせる発見になる。

 磁器製の茶わんは同大歴史文化学院の王青(Wang Qing)教授率いる考古チームが2018年8月から12月にかけて実施した発掘調査で出土した。逆さまの状態で見つかった同茶わんを調べたところ、茎や葉とみられる炭化物が付着した土の塊が内部に詰まっていた。

 北京科技大学(University of Science & Technology Beijing)と協力して分析した結果、炭化物は茶葉を煮出した後に残った茶殻だったと判明。この発見は、中国の茶文化が始まった時期を戦国時代初期の紀元前453年~410年までさかのぼらせることになるという。(c)Xinhua News/AFPBB News