【12月15日 AFP】(更新)ハイチ第2の都市カパイシアン(Cap-Haitien)で14日朝、ガソリンを積んだタンクローリーが爆発し、地元当局によると少なくとも62人が死亡した。現地の病院は多数の負傷者で逼迫(ひっぱく)しており、犠牲者はさらに増える可能性がある。

 同市の副市長は、これまでに62人の死者を確認したと説明。現場では犠牲者の捜索が続いていると語った。副市長は先に、現場で焼け焦げた50人以上の遺体を目撃し、「身元の特定は不可能だ」と述べていた。

 副市長によると、タンクローリーはオートバイタクシーを避けようとハンドルを切った際に制御を失って横転したもよう。爆発で約40軒の家屋が炎上したが、屋内で犠牲になった人がいたかどうかは不明だ。

 現場には、流出したガソリンを回収しようと人々が群がったとみられる。ハイチでは首都ポルトープランスで犯罪組織が勢力を強め、深刻な燃料不足を引き起こしている。

 近隣のジュスティニアン大学病院(Justinien University Hospital)は、搬送される負傷者に対応しきれない状態となっている。看護師はAFPに対し、「これだけの数の重度のやけどを負った人を治療する能力がない。全員を救うことはできないだろう」と語った。

 アリエル・アンリ(Ariel Henry)首相は事故を受け、3日間の国喪を宣言した。(c)AFP/Robenson Geffrard