【12月14日 AFP】米国防総省は13日、今年8月にアフガニスタンの首都カブールで起きた米軍による誤爆で子ども7人を含む民間人10人が死亡したことについて、調査の結果、将兵ら関係者の処罰は行わないと発表した。

 国防総省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は、無人機攻撃に関する報告書は個人の責任を求めていなかったと説明。ロイド・オースティン(Lloyd Austin)長官が内容を確認し、承認したと述べた。

 カービー氏は「過失や違法行為、指導力不足の結果ではなかった」としている。

 誤爆は8月29日、イスラム主義組織タリバン(Taliban)が実権を掌握したことを受け行っていた退避作戦を展開する中で発生した。米軍は、カブールの空港にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が攻撃を仕掛ける可能性があるという情報を入手。爆発物を積んでいるとされる車両に向け、無人機からミサイルを発射した。しかし、実際に標的となったのは、米支援団体に勤務する男性とその家族だった。(c)AFP