【12月14日 AFP】インドの警察は13日、自らの死を偽装するため石職人の男性を殺害したとして、男を逮捕したと発表した。

 逮捕されたのは、スデシュ・クマール(Sudesh Kumar)容疑者。同容疑者は2018年、駆け落ちした娘を殺害したとして逮捕されたが、収監されていた刑務所が昨年、新型コロナウイルスの集団感染予防のため収容人数を減らした際に釈放された。自らの死の偽装は、娘の殺害容疑を逃れるためだったと話している。

 警察は11月、首都ニューデリー郊外ガジアバード(Ghaziabad)でクマール容疑者の服を身に着け、同容疑者の身分証明書を所持した遺体を発見。遺体は一部が燃やされており、顔の識別はできなかったが、妻は遺体をすぐに夫だと確認した。

 同容疑者が死んでいないとの密告情報を受け、警察が捜査を進めたところ、10日に自宅の外で同容疑者を見つけ逮捕した。同容疑者は犯行を認めているという。

 クマール容疑者は、殺害した石職人の男性と親しくなり、修繕を口実に自宅に招いた。男性に自分の服を渡し、酒を飲ませ、殴って殺した。

 警察によると、クマール容疑者と妻が殺人罪で訴追された。(c)AFP