【12月14日 Xinhua News】中国外交部の汪文斌(Wang Webin)報道官は13日の定例記者会見で、先進7カ国(G7)外相会合の議長国を務めた英国のトラス外相が12日の議長声明で、香港や新疆、東中国海、南中国海、台湾海峡の平和・安定など中国に関わる一連の問題と課題を各国が討議したと明らかにしたことについて記者からコメントを求められ、次のように述べた。

 香港や新疆、台湾、海洋などの問題における中国の立場は一貫しており、明確である。われわれはG7が中国の内政に干渉し、中国のイメージを歪曲(わいきょく)し、中国の利益を損ねることに断固反対する。

 米英の人口は世界総人口の約5%を占め、経済や医療技術も最も進んでいる国だが、新型コロナウイルスの感染者数は世界の約23%、死者数は18%を占めている。われわれは米英などの国に対し、国際社会で民主や人権の空論を並べるのではなく、自国民の生命権、健康権をしっかり守り、感染でさらに多くの国民の命が失われないよう努力することを促す。

 われわれは、米英などの国が他国の公民を恣意(しい)的に拘禁し、道理もなく特定の企業を抑圧し、不法で一方的な制裁をみだりに実施するなどの脅迫手段を放棄し、開放、包容、透明で差別のない国際貿易と投資環境を整え、他国の正当な発展権益を尊重するよう促す。

 われわれは、米英などの国が冷戦思考を捨て、イデオロギーで線引きするやり方を改め、真の多国間主義を実践することを促す。世界を分裂させ、人類社会が直面する各種の問題の解決に人為的な障害を設けるのではなく、国際的な団結を守り、世界的な課題に共同で対応するため、有益なことをするよう促す。(c)Xinhua News/AFPBB News