【12月13日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は12日、ソビエト連邦崩壊は「歴史的ロシア」の終焉(しゅうえん)だったとの考えを示した。また、崩壊後は生計を立てるため一時、タクシー運転手をしていたと明かした。

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 プーチン氏は、近日公開の映画『ロシア近代史(Russia. Recent History)』に関する国営ロシア通信(RIA)の番組で「個人運転手として副収入を得ていたことがある。正直言うと話したくないが、残念ながら事実だ」と話した。

 プーチン氏はまた、30年前のソ連崩壊は「大半の市民」にとって今でも「悲劇」だと指摘。「結局、ソビエト連邦崩壊とは何だったのか? ソビエト連邦という名の歴史的ロシアが崩壊したのだ」と語った。

 ソ連時代に国家保安委員会(KGB)の諜報(ちょうほう)員だったプーチン氏は以前、ソ連崩壊について「20世紀最大の地政学的大惨事」と呼んだ。

 ソ連崩壊後、資本主義化したロシアでは経済が極めて不安定となり、多くの国民が困窮した。(c)AFP