【12月13日 AFP】21-22スペイン1部リーグは12日、第17節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に2-0で勝利。昨季王者との勝ち点差を13にまで広げ、タイトル争いにおける有利な立場をさらに確固たるものにした。

 一方、オサスナ(CA Osasuna)と2-2で引き分けたFCバルセロナ(FC Barcelona)は首位レアルとの差が18ポイントにまで開いており、優勝争いとは無関係と言っていい位置につけている。

 1945-46シーズンを最後にリーグ優勝から遠ざかっているセビージャFC(Sevilla FC)が、消化試合数が一つ少ない中で8ポイント差の2位につけている。

「もちろんきょうはわれわれが有利な立場であり、そう言って差し支えない」と語ったレアルのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、「だが、気を抜けば痛い目に遭うかもしれない。可能な限り早く優勝に近づくために前進し続けなければならない」と続けた。

 ホームにアトレティコを迎えたレアルは、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)のボレーシュートで先制すると、後半にはマルコ・アセンシオ(Marco Asensio)が追加点をマーク。しかしチームとしては心配なことに、ベンゼマがハーフタイムで途中交代となった。

 両方のゴールをアシストするなど、21歳のビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)が再び効果的なプレーを見せたが、魅惑的かつ堂々としたパフォーマンスでゲームを支配したのは36歳のルカ・モドリッチ(Luka Modric)だった。

 後半には本拠地のサポーターからモドリッチに対するスタンディングオベーションが自然と起こる場面もあり、同選手は拍手を送り返す余裕があるほどだった。

 敵地で2-1とリードしていたバルセロナは86分に失点をし、悪夢のような1週間をさらに残念な形で終えることになった。

 前節ホームでレアル・ベティス(Real Betis)に敗れていたバルセロナは、8日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)でもバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に黒星を喫し、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2021-22)の決勝トーナメントに回ることが決まっていた。

 リーグ戦ここ7試合で勝利がなかった10位のオサスナから勝ち点1しか挙げられず、就任後の6試合でわずか2勝にとどまっているバルセロナのシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)監督は、「今すぐ勝利が必要」と話した。(c)AFP/Tom ALLNUTT