■製品の裏側に関心を

 青山氏は「製品の裏側の人や物事を少しでも考える人が増えるといい」と語る。たとえば、パソコンには「紛争鉱物」と呼ばれる資源が使われている。紛争鉱物は紛争地域で採掘される鉱物資源で、武装勢力などの資金源になったり、労働者が搾取されていたりする場合もある。

 また、難民と環境問題は無関係ではない。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2010年以降、年間平均2150万人が、自然災害が原因で住む場所を失っている。ZERO PCが環境負荷ゼロを目指す理由は、さらなる難民を生まないことにある。

 消費者の意識が変わることで、人や環境が救われるかもしれないと青山氏。「個人が変わり、会社が変わって、社会も変わる」と語った。(c)AFPBB News/Marie SAKONJU