【12月12日 AFP】21-22イタリア・セリエAは11日、第17節が各地で行われ、首位ACミラン(AC Milan)はズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)の終了間際の得点でウディネーゼ(Udinese)と1-1で引き分けたものの、ライバルに首位を明け渡す可能性のあるドローとなった。

 主力CBのシモン・キアル(Simon Kjaer)が長期離脱し、前線のオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)、ラファエル・レオン(Rafael Leao)、アンテ・レビッチ(Ante Rebic)も負傷中とけが人が続出しているミランは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)のリバプール(Liverpool FC)戦に続いて低調な試合になったが、1点ビハインドで迎えた後半アディショナルタイム2分に、イブラヒモビッチがアクロバチックなシュートを決めて何とか追いついた。

 しかし、インテル(Inter Milan)が勝ち点2差の2位につけており、12日のホームでの下位カリアリ(Cagliari Calcio)戦の結果次第では順位が入れ替わる。

 同3差のナポリ(SSC Napoli)も12日にエンポリ(Empoli)戦を控えており、勝利すればミランと勝ち点で並ぶ。さらにナポリは、アンドレフランク・ザンボ・アンギサ(Andre-Frank Zambo Anguissa)やロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)ら主力がチームに復帰している。

 エラス・ベローナ(Hellas Verona)と敵地で対戦するアタランタ(Atalanta)も、4位ではあるがトップとの勝ち点差はわずかに5ポイントで、さらなる上位進出を狙っている。

 一方で、ユベントス(Juventus)も1-1でベネツィアFC(Venezia FC)と引き分け、欧州チャンピオンズリーグの出場権争いで手痛い結果に終わった。

 32分にアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)のゴールで先制したユベントスだったが、54分に相手のマッティア・アラム(Mattia Aramu)のカーブをかけた低いシュートが決まり、同点に追いつかれた。これでユベントスは、USサレルニターナ1919(US Salernitana 1919)に4-0で快勝したフィオレンティーナ(Fiorentina)に抜かれて6位に転落し、チャンピオンズリーグ出場圏内のアタランタとは勝ち点6差となっている。

 一方で昇格組のベネツィアは、アラムの今季5ゴール目で貴重な勝ち点1をつかみ、降格圏との勝ち点差を6に広げた。(c)AFP/Terry DALEY